演奏/審査

演奏家たるもの、演奏という本分だけに専念していられたらどれほどいいことでしょう。スポットライトが当たるのは常に期待値を加味された若手、しかしその後の成長というのは実に人それぞれです。

常に深化している自負とともに、皆様の期待以上の結果をもたらすことを期しております。

責任の比重が大きいソロはもちろん、良きアンサンブルのパートナーとしても、ご自身のパートの弾き易さを実感していただきたく思います。コンチェルトは国内外のプロとの経験多数、アマチュアオーケストラの方々の演奏には一本透徹した筋が通ることを期待して下さい。

客観的な審査ということが言われますが、共有できる音楽言語の基準に照らし合わせるのは勿論、個人的に形成してきた、確固とした価値基準を元に多くを判断しているつもりです。しかしながら主観を排除することは先ず以て不可能であり、審査とは最終的にはその人の演奏が、審査する人間の全人格にどう反射するかということではないかと考えます。