【寿明義和ピアノリサイタル】好評裡に終了しました その2

客席にはどう映ったのか、第2弾です。
桐朋の大学院を修了した、現在演奏活動にとどまらず執筆活動も行う私の門下生、篠村友輝哉君
のレポートです。



シューマンの飛翔する夢の世界で始まった恩師・寿明義和先生のリサイタル。硬派な正統性の中で自由なロマンティシズムが羽ばたく先生の音楽を存分に聴かせていただきました。あのまっすぐに立ち昇る音の輝きと熱っぽさは唯一無二のもの。
息をするのを忘れるほどの、ただならぬ緊張感に貫かれたベートーヴェンの「熱情」ソナタ。第3楽章のコーダの迫力は、「精神と感情の激流に筆が追い付かない」と一心不乱に五線に向かうベートーヴェンの姿が浮かぶほど。打ちのめされました。
一転して後半のヴィルトゥオーゾピースや洒落た小品の数々では、陶然とするほど鮮やかな技巧と、伸縮自在の歌心、即興性にあふれる真のヴィルトゥオジティを堪能しました。これぞピアノを聴く醍醐味。アンコールのリスト『ラ・カンパネラ』は生涯忘れません。

そして、熱心に私の演奏を聴いてくれる審査仲間、活発な活動を展開している小田裕之氏がまたツイートしてくれました。

Pianist 寿明義和 Yoshikazu Jumei

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