審査とミニコンサート@岡山、神戸、金沢、広島

Beethoven Moonlight Sonata @ 神戸芸術センター Schumann Hall
Beethoven Pathétique Sonata @ 浜松ピアノ店サロン
12月はまたあちこち行ってきました。
来年のベートーヴェン生誕250年に向けて、今までなんとなく避けてきた三大ソナタ、なかでも一番骨の折れる熱情を手中に収めてから、この年末に急ぎ足で悲愴、月光をそれぞれ正味2週間強、1週間で舞台に乗せました。
この準備時間が妥当かと問われれば、NOと答える以外ないですが、与えられた機会にできる限りのことをして臨んだということです。
このような記念の年ともなると、ピアニストもソナタ全曲のみならずパートナーと室内楽も、果ては鍵盤作品を手当たり次第というマラソンのような企画が出てくるでしょうが、
そうなると当然各曲をモノにするために時間は割けなくなり、ひたすら一種の初見能力というか基礎力を誇示する自己満足の会になるのは必至でしょう。
私個人の感覚からすると、聴く人のなにかを呼び醒まし、深いところになにかを残すような演奏をしなければ良しとしないゆえ、ある意味時間はいくらでも必要だと考えます。
ブルーメンシュタインピアノコンクールの本拠地岡山の予選会の審査員、濵本恵康氏、伊藤憲孝氏、主催者の秋山しのぶさんと
グレンツェンコンクール審査員の吉田秀晃氏と @ 金沢市本多の森ホール、
左下 @ 広島フェニックスホール
黒川紀章氏設計の本多の森ホールが扇型をしているのは、かつての兼六園球場の跡地に建てられたホールだからだそうで、ドアノブが加賀百万石の前田家の家紋でした。
この審査会ではこのコンクールで初めての自分より歳下の審査員、熊本からの吉田氏とご一緒し、いつになく盛り上がった愉しい2日間になりました。
私のFBからHPまで丹念に下調べして、初顔合わせで開口一番「お会いするのを楽しみにしてました!エステ荘の噴水の動画を観てファンになりました!」と言う彼の人懐こさに驚いたのは序の口で、齢80を超える審査委員長先生をも巻き込んで深夜まで披瀝した、ピアノ以上に(?)情熱を傾ける万年筆愛、蓄音機愛、歴史的録音愛など、そのコレクター魂に圧倒されました笑
久々に熱く語る同世代の仲間の姿に、しこたま(九州弁)元気をもらいました^ ^




Pianist 寿明義和 Yoshikazu Jumei

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